青根洋館 (34 画像)
青根洋館は東北学院と仙台教会の発展に伴い来日した宣教師たちの住宅として、仙台市の東北学院大学構内に現存するシップル館などとともに、明治末期に仙台市米が袋上丁に建設されたと伝えられている。仙台市米が袋上丁に3軒あった宣教師たちの住宅のひとつであった青根洋館は昭和28年頃、当時の英語教師R・P・グローの住宅として使われた後、昭和34年に東北学院が「自然科学研究室青根分館」として川崎町青根温泉地内に解体移築した。
その後、東北学院青根セミナーハウスの一部として使用され、内外装などが改修された後、平成13年に川崎町が歴史的な建築物の保存と青根地区の活性化のために譲り受け、解体及び痕跡調査を行い、平成14年に現在地に資料館として移築復元した。構造材、石材、モザイクフローリング材、内部建具材、内部造作材、階段材などは建設当初の材料が使われている。
また、木組み、窓の材質と形式と大きさ、外壁の意匠と材料、内部の木摺り漆喰塗り仕上げなども川崎町の職人たちの技と知恵を結集して、建設当初の姿の復元を目指している。但し、ポーチと空調機器を設置し、高断熱仕様にするなど、青根地区の気候風土も考慮しながら、資料館としての実用性を高くする工夫も施されている。
1階は休憩所、2階は青根温泉の歴史や魅力、及び名曲「影を慕いて」を青根温泉で着想したという古賀政男をはじめとする文人たちの足跡を展示する資料室とサンルームとなっている。尚、古賀政男関連の展示物は全て複製で、実物は東京の古賀政男記念館が収蔵している。

●「影を慕いて」歌碑

・宮城県柴田郡川崎町青根温泉10-1
公式ホームページ

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