晩香廬 (17 画像)
近代日本の大実業家のひとり渋沢栄一の喜寿を祝い、合資会社清水組(現・清水建設株式会社)の清水満之助が永年の厚誼に謝して贈った小亭である。 建物は応接部分と厨房、化粧室部分をエントランスで繋いだ構成で、構造材には栗の木が用いられている。外壁は隅部に茶褐色のタイルがコーナー・ストーン状に張られ壁は淡いクリーム色の西京壁で落ち着いた淡い表現となっている。応接室の空間は勾配の付いた舟底状の天井、腰羽目の萩茎の立簾、暖炉左右の淡貝を使った小窓など、建築家田辺淳吉のきめこまかな意匠の冴えを見ることができる。なお、晩香廬の名は、バンガローの音に当てはめ、渋沢自身の詩「菊花晩節香」から採ったといわれる。

●旧渋沢庭園
●青淵文庫

・東京都北区西ヶ原2-16-1
公式ホームページ

クリックして画像を拡大





トップページへ inserted by FC2 system