美然ゆめろむ館(旧板谷家) (20 画像)
当合掌造りは明治中期に当時最盛期を迎えていた養蚕のための広い屋根裏を確保するため大型化し建てられたものである。
通気性が良く、真夏でも涼しい屋根裏は良質の繭を生み出し冬場は4mを越す積雪を記録する豪雪地帯において、この三角形の屋根は大変理にかなったものであった。
昭和初期この秘境の地を訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトがスイスの幻想を見ているようだと驚嘆し、ヨーロッパへ伝えたという逸話はあまりにも有名である。
また飛騨の地は古くから木の国として知られ江戸時代には徳川幕府がわずか3.8万石の飛騨金森藩を廃し天領としてその豊富な森林資源を管理した。
当館は平成22年に40年ぶりの屋根の葺き替えと老朽化による修理を経て一般公開されている。
2階においては上層の床を外しているため整然とした縄目が美しい茅葺きの内部構造を一気に見渡せる絶好の空間となっている。
また樹齢1000年以上の栃をはじめ白川郷の歴史ある銘木の数々を郷土作家であった板谷峰止が手掛け保存展示をしている。

●白川村荻町伝統的建造物群保存地区

・岐阜県大野郡白川村荻町185
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