聴禽書屋 (32 画像)
本建造物は二藤部兵衛門家の隠居所として、現在地に昭和8年に建築された木造2階建ての独立家屋である。
大石田町に疎開した齋藤茂吉が、昭和21年2月1日より、その住まいとしたのがこの離れであり、ここに翌22年11月3日まで居住した。そしてこの間に詠った作品を収めた歌集「白き山」は、齋藤茂吉歌集のなかでも優れた歌集とされている。

梟の こゑを夜ごとに 聞きながら 「聴禽書屋」に しばしば目ざむ

「白き山」に「聴禽書屋」と題し詠っているなかの一首にあるように齋藤茂吉は自らこの住まいを「聴禽書屋」と名付けた。
大歌人齋藤茂吉が戦後の混乱期をここに住んで、多くの秀歌を生み、自ら名付けた由来あるこの書屋を、当時の生活を知り、この地の文化を象徴する文化財として大石田町登録文化財に登録した。

・山形県北村山郡大石田町大石田乙37-6
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