旧生方家住宅 (33 画像)
生方家は沼田藩の薬種御用達を勤めた商家で、沼田市上之町199番地に所在し城下町の本格的町家として東日本における稀にみる古い遺構であることから国の重要文化財に指定された。
建物の年代は専門家の意見によれば構造手法からみておよそ17世紀末期頃に建てられたものと思われる。その後、元治、明治、大正、昭和と数次にわたり改修を受けながら使用されてきた。
沼田市はこの建物を譲り受け沼田公園内に移築保存することとなり、昭和48年6月、国・県の補助を受け復元工事を完了した。
建物は間口6間、奥行10間、南面に土庇、東面に下屋を設ける。切妻造り、妻入りで屋根は板葺石置である。
平面は主屋南面に「上みせ」「下みせ」「通り庭」を配し東側の「上みせ」奥に4室をならべ、家のほぼ中央には20畳の広い板の間を設け西の通り庭から北面にかけて土間を設けている。
これは町家としての典型的な間取りであり、各部屋の境に壁が多く、柱の密度も高いがこれが古い建物の特色である。小屋組は貫を成りちがいに通した和小屋で、仕上げは大部分手斧はつりで古式を残している。

・群馬県沼田市西倉内町594
公式ホームページ

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