大田黒公園 (145 画像)
この公園は、大田黒元雄の屋敷跡を杉並区が日本庭園として整備し、昭和56年10月1日に開園したものである。大田黒は86歳で逝去するまで47年間余りにわたってこの地で音楽活動を続け晩年を過ごした。
面積は8972.31㎡で、そのうち約30%に当たる2679.63㎡は、生前の遺志により大田黒家から寄付されたものである。公園化に際し、できる限り原形保存を図り従前からあった池を再現した。園内には、樹齢100年を超えるイチョウ並木を始め、ケヤキ、アカマツ、シイノキなどの巨木がうっそうと茂っている。
また、仕事部屋であった記念館や蔵、数寄屋造りの茶室、民家の土間を思わせるような休憩室が保存されている。

●大田黒元雄(1893~1979)
1893(明治26)年1月11日東京府(現在の東京都)に生まれる。
1910(明治43)年県立小田原中学(現小田原高等学校)を卒業。ピアノを東京音楽学校、ペッツォルトに学んだ。
1912(大正元)年ロンドン大学に留学(19歳)
1914(大正3)年第一次世界大戦開戦のため帰国しとうきょうにて 執筆活動を始める。
1915(大正4)年ドビュッシーやストラヴィンスキーを初めて日本に紹介し、同時代の欧米音楽の普及に努めた。
1918(大正7)年廣田ちづゑ(1894~1974)と結婚。
1946(昭和21)年NHKラジオ番組「話の泉」に起用され茶の間の人気を集めた。
1964(昭和39)年紫綬褒章
1967(昭和42)年勲三等瑞宝章
1977(昭和52)年文化功労者
1979(昭和54)年1月23日没(86歳)

主な著作:「歌劇大観」「歌劇大事典」「バッハよりシェーンベルヒ」「はいから紳士譚」「西洋音楽物語」など。

・東京都杉並区荻窪3-33-12
公式ホームページ

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