旧川喜多邸(川喜多映画記念館) (10 画像)
鎌倉市川喜多映画記念館は、この敷地内にあった旧川喜多邸母屋を、周囲の景観と調和のとれた鎌倉らしい佇まいを楽しむことができる、和風の平屋建に建て替えたものである。
この記念館は、鎌倉市における映画文化の発展に資するため設置したもので、映写機能を持った映像資料室、映画に関する資料等の展示室等を備えている。
また、敷地内にある旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)は、哲学者の和辻哲郎(明治22~昭和35)が江戸後期の民家を居宅として使用していたものを川喜多夫妻が練馬区からここに移築したものである。

●川喜多長政
明治36年東京生まれ。大正12年北京大学文学部を中退し、ドイツに留学。昭和3年に東洋と西洋の和合を意味する「東和」と名付けた東和商事を設立し、ヨーロッパ映画の輸入を行う。「アスファルト」「自由を我等に」等をわが国に紹介。昭和26年東和映画を設立し社長に就任。かしこと二人三脚で映画による国際交流に尽力。以後、東宝東和会長、東宝取締役等を歴任。フランス芸術文化勲章、藍綬褒章、勲二等瑞宝章受章。昭和56年5月に78歳で逝去。

●川喜多かしこ
明治41年大阪生まれ。フェリス女学院を卒業後、昭和4年東和商事に入社。同年秋社長の長政と結婚。長政とともにヨーロッパ映画の輸入に携わり「制服の処女」「禁じられた遊び」等、数多くの名作を紹介するとともに、各地の国際映画祭で審査員を務め、映画を通じた国際交流に貢献し、わが国の映画文化の振興に尽力。これらの業績から勲三等瑞宝章、菊池寛賞、フランス芸術文化勲章、同国家功労賞などを受賞。平成5年7月に85歳で逝去。

●石島邸

・神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-12
公式ホームページ

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