和田家住宅 (48 画像)
和田家は、1573(天正元)年以来、代々弥右衛門を名乗っていたことが知られ、江戸時代には名主や牛首口の番所役人を勤めるとともに、白川郷の重要な現金収入源であった焔硝の取引によって栄えた。1888(明治21)年には市町村制の公布によって白川郷村が誕生し、和田弥右衛門は初代の尊重に選ばれている。 和田家住宅は、白川村荻町伝統的建造物群保存地区内の北部に位置し、西に面する主屋を中心にして、前方右手に便所、後方左手に土蔵が建つ。屋敷の周囲には、石組の消雪溝や池を配し、主屋の北側に屈曲する石組溝と池からなる庭園を設け、その北に石垣と防風林を備える。 建築年代は不明であるが、主屋・土蔵・便所ともに江戸時代中期の建築と考えられている。 主屋は桁行22.3m(12間)、梁間12.8m(7間)の平面をもつ一重三階の大型の合掌造り民家であり、両側と背面に庇が附属する。 和田家住宅は、合掌造り民家として最大級の規模をもつ質の高い建築であり、式台付きの玄関を備えるなど格式の高い造りとなっており、世界遺産白川郷の合掌造り集落を代表する民家である。

●白川村荻町伝統的建造物群保存地区
●神田家

・岐阜県大野郡白川村荻町997
公式ホームページ(白川村役場)
公式ホームページ(白川郷観光協会)

クリックして画像を拡大





トップページへ inserted by FC2 system